キャスティングゴルフ誕生

キャスティングゴルフ」誕生ストーリー

 

 

 

「最近のゴルファーはマナーが悪くなったなぁ」

 

53歳になる私も「そう思う」一人であります。

 

私は、18歳からゴルフをはじめて35年になります。当時は高給取りのおっさん達がやる遊びと思って、やるつもりは全くありませんでした。

 

高校を卒業して一流企業にコネで就職した私は、車やバイクにお金をかける生活でしたが、当時サラリーマンの上下関係は厳しく、はじめたきっかけは、先輩に無理やり連れていかれてはじめた口でした。

 

ところが、誰もが同じように「一度やってみればハマる」ものでした。面白くなり練習場に通い2.3ヶ月に1度は先輩に誘われてコースへ行くようになりました。

 

その頃先輩からは、「とにかく初心者は後続に迷惑にならないように急げ」とか「ライン上に立つな」とか細かく指導を受けたものでした。

 

同世代のゴルファーは、皆同じような経験を持っていると思います。

 

そうです。マナーは初心者を連れて行く先輩が教えるものでした。また、ゴルファーを増やすのも先輩達の役目(結果的に)でした。

 

なぜ、最近はゴルファーが減り、マナーが悪くなってきたかというと、それは私達に原因があったのです。

 

そうやって教えられてきたにも関わらずにそれを継承してこなかったからです。

 

勿論、時代の変遷、経済の下落等周辺環境の大きな変化もありますが、これこそがマナー低下の本質であります。

 

 

 

では、トップスポーツのマナーはどうでしょう。

 

 トップスポーツとは、サッカーや野球などプロからアマチュアまで幅広い人気スポーツのことです。

 

私が18歳で社会人となった頃は、社内で職場対抗の野球大会などがあり、これも強制的にやらされました。そこで、小学生以来野球に触れてこなかった私は、「ヤジを飛ばす」ことに大きな衝撃を受けました。

 

先輩に聞いてみましたが、「ゲームでの心理作戦だからね。ゲーム中だけで根はないからいいんだよ」ということでした。

 

日本だけの文化かもしれませんが、
これってスポーツにあっていいの?

 

ある意味、ヤジを受ける側も平常心を鍛えることにはなりますが、私にはスポーツとして許容できるものではありませんでした。

 

このことから、ゴルフの素晴らしさがわかり、傾注していきました。
 

 

 

 

日本では、「武道」というものがあります。剣道・柔道などがこれにあたります。

 

武道は、元々は人を殺傷・制圧するための技術ですが、その技を磨く稽古を通じて人格形成を目指すという道の理念が加わった武士道から発展したものです。

 

「修錬により、心技体を一体として鍛え、人格を磨き、道徳心を高め、礼節を尊重する態度を養う、国家、社会の平和と繁栄に寄与する人間形成の道である」と定義されています。

 

 マナーの点からは、武道は最高のスポーツだと思います。

 

しかし、楽しさは、どうでしょう。特に子供の視点からはトップスポーツには及びません。

 

人間形成の道であることから、基本的には体力等は関係なく、自分の体力・能力にあった修練ができ、親が子供に習わせたいスポーツとして根強い人気があることがよくわかります。しかし、子供からすれば、きつい、楽しくないというのが本音で、トップスポーツなどがやはり楽しいものです。

 

勝ち負けにこだわることは悪いことではありませんし、それがないと向上心が生まれてきません。また、ゲーム性の高いものが単純に面白いのです。 

 

しかし、特に団体競技においては、コミュニケーションや個人の役割など更に難しい課題があり、スポーツを楽しむには、精神的に成長過程の子供には、継続が困難になっている要因ではないでしょうか。

 

 

 

子供達のスポーツ離れは進んでいます。

 テレビ・オンラインゲーム、ひきこもり、外へ出なくなった子供たちの体力低下は進む一方です。

 

そして、スポーツのマナー離れも進んでいます。

 

 

 

ところで、体力増進を目的とした生涯スポーツはどうでしょう。

 

生涯スポーツとしてニュースポーツが多く考案され、普及されています。 

 

古くはゲートボールに始まり、ゴルフ系ですとマレットゴルフ、グラウンドゴルフなど、ミニバレー、ビーチバレーなど他種目のスポーツもレベルダウンしたスポーツがたくさん生まれています。素晴らしいことでありますが、特にゴルフ系スポーツに関しては、「老人のスポーツ」というイメージが先行してしまいます。

 

勿論、高齢者の体力増進を図るための生涯スポーツでありますし、子供から大人まで楽しくできるスポーツとはなっていますが、私は、個人的な意見となりますが、生涯スポーツを「小さい頃からはじめて、一生涯続けられるスポーツ」と捉えていますので、それに該当するものはありません。 

 

ゴルフをやってきた人が、体力が低下したからといってグラウンドゴルフに転向した人はほぼいません。私自身もそうしないでしょう。 

 

私のオヤジも75歳を超えて、未だに野球をやっていますが、(還暦野球など巷では密かに盛り上がっています)ティーボール等に転向することはないでしょう。

 

すなわちトップスポーツからレベルダウンすることはありませんし、生涯スポーツからトップスポーツへレベルアップすることも稀でしょう。

 

スナッグゴルフは、青少年向けにゴルフへのグレードアップを目指すためのニュースポーツですが、専用の用具などが必要でコストがかかり、普及に足踏みしています。

 

生涯スポーツについても、課題が多く、まだまだ発展途上であります。

 

マナーについては、既に人格形成された高齢者が始めるので、ほとんど触れられませんし、教えるというスタンスはありません。 

 

そこで、子供たちの人格形成を目指すマナーをベースとした、一生涯続けられるニュースポーツがあればいいなと思っていました。

 

 

 

 

 

ここから、少々自己紹介を行います。

 

私は、衰退するゴルフの再生を目指し、手助けできるようにゴルフ場向けのサービス提案の会社を立上げ、同時にコントラクト事業を行っています。

 

最初に紹介しましたように高校卒業から大企業のサラリーマンでしたが、25年間勤めて退職し、飲食店を開業しました。今から10数年前になりますが、飲食業に関しては、もちろん全くの素人でしたので、東京のある有名コンサルタント会社と共に立上げました。

 

開業を目指し飲食経営の本を読みあさっていて、著書の巻末にあったアドレスに「調理学校に行って勉強する際、マーケティングは十分に教えてくれるのでしょうか?」というような質問をしました。当時は、まだまだネット集客は少なく、雑誌媒体の集客が主流でしたが、料理の技術よりもマーケティングが重要と考えていた私はこのような質問をしました。

 

速攻返事が帰ってくると共に、「調理学校へ行く時間は無駄であり、マーケティングに精通したコンサルで立ち上げると必ず成功するから、一緒にやりませんか」と本を何冊も出している著者本人から電話がかかってきました。

 

流石にカリスマコンサルタント本人から電話がくると、舞い上がり信用して一緒にやることを決断しました。生まれも育ちも九州は熊本の私はもちろん地元での開業で、立地選定においてもカリスマコンサルタントが東京から直接見に来て決めました。

 

そして開店。最初は当然オープン景気でそこそこでしたが、3ヶ月を超えたところから下降し始め、従業員も減らし、悪循環へはすぐにはまりこみました。

 

そこで、6ヶ月を超える頃にコンサルタントからは、「あと月万円加算すれば、上昇させます。」と言われ、すでに疑い始めていたコンサルと縁を切る決断をしました。

 

そして、閉店、廃業、移転、転職などいろんなことを考えて手を尽くし、地元で大人気のカフェを経営している経営者と知り合いになり、再生を行うこととなりました。

 

再生にあたっては、テレビのドキュメンタリー番組で取り上げられ、現在の店を崩すシーンから、新しい店の泥壁塗りを数日間徹夜でやるシーン、そしてオープン当日は、夕方のニュース番組での生中継と大きく取り上げられ、また、「プライベートカフェ。鍵の番号を知らないと入れません。」という斬新なコンセプトで大爆発し、病気になるほど働きました。

 

しかし、このお店は、売上は多くても儲けが出ない店でした。フランチャイズ式の本店から料理を仕入れる方式で食材原価が高く、毎月赤字でした。

 

3年ほど続けましたが、この頃は、この赤字を埋めるために為替や株により収益を上げ、何とか凌いできたものの、リーマンショックがある日突然おとずれました。

 

全てを失い、逆に店を手放すにしても解体復元費用がかかることから、前にも後ろにも行けない状態を経験しました。

 

とりあえず廃業でき、就職(飲食チェーン店居酒屋店長)しましたが、株取引の申告漏れで後から追徴課税が来て、決算が赤字のためそれを修正申告することで支払いは免れましたが、健康保険料は、売上に対して掛かることをはじめて知り、多額の支払いが残りました。

 

 

 

居酒屋の店長をやりながら、絶対に諦めずに再生を誓い、あらゆる知識を身に付けました。飲食経験を活かして人材派遣・請負会社のアウトソーシング事業部へ転職し、レストランや給食サービスの請負など、営業と管理を一人でこなし、売上も倍増させました。

 

 

 

その頃気になっていたのがゴルフ場のレストランで、趣味でやっていたゴルフにおいて、「なんでゴルフ場のレストランはこんなに高い値段なのか」と思う反面、「そこしかないので高い値段でも食べるしかない」という特殊な業態に興味が湧いていました。

 

結局、サラリーマン時代の総務・経理という知識を活かして、総務課長としてゴルフ場に就職したのでした。

 

ここで、ゴルフ場の経営や実情、問題・課題を体験してきました。大きくは会員権の問題から低価格競争、経営体質などイノベーション課題が山積みであり、次々と閉鎖されていくゴルフ場は、改革ができなかった結果であります。

 

 

 

飲食で培った経験等を活かし数多くの提案(ゴルフ場の開放などキャスティングゴルフの原型も一つ)しましたが、古い経営体質のため受け入れては貰えず、実現にはいたりませんでした。当然のように経営危機が訪れ、韓国企業に買収されて薄利多売の経費削減メインで軍隊方式の指示命令経営となり、起業を目指して離れる決意をしました。

 

 

 

ゴルフ場は施設貸しの商売であり、稼働率が重要で、いわゆるホテルなどと同じ経営です。しかしながら、ホテルのようにレベニューマネジメントも進んでおらず、レストランイベントなどもほとんどなく、コンペルームや風呂・温泉など有効な資産が個別に活用できていない状況です。そもそも個別に活用する発想がありません。

 

業種業態の垣根を越えた柔軟な発想でゴルフ場にイノベーションを起こしていくことを理想としています。

 

 

 

 

 

 

 

青少年のスポーツの話に戻りますと、

 

ゴルフにおいても、青少年育成の点からは、問題がたくさんあります。

 

安くなったとはいえ、プレー代はまだまだ高く子供たちが十分にプレーするには、多額のお金がかかります。

 

また、現在の青少年ゴルファーのほとんどはプロを目指している。かつスクールも勿論プロ養成であり、競技会の練習ラウンドなどでは、前後の一般プレーヤーへの気配りがかけている状況(後続が待っているのにグリーンで何度も練習パットをする等)で、マナー欠如の事例が多くありました。

 

 

 

ゴルフは、イギリス生まれの「紳士のスポーツ」と呼ばれるものです。ルールブックの最初にマナーがあり、審判のいないスポーツとして自己と戦うスポーツです。だれも見ていないところでごまかす事もできますが、それをやらずにあるがままを受け入れてプレーする素晴らしいゴルファー精神を持っています。

 

これは、人格形成を目的とする日本の武道に匹敵するものであり、本来のスポーツとしてのゴルフの原点です。

 

イギリスでは「クラブバビリティ」という言葉があります。これは、クラブのメンバーとなることのステイタスです。何よりもマナーを重視し、競技者同士が気遣い合い、一日を楽しく過ごせるクラブライフ、また、規律と品格を重んじクラブ員としての誇りが持てるクラブづくりに貢献することです。

 

本来、私はこのようなゴルフの精神による青少年育成スポーツが行える事を理想としています。

 

しかし残念ながらゴルフ場やゴルフ産業における金銭的な事情により、子供も参加できるスポーツクラブとして、ゴルフ場では成し得ないのです。

 

 

 

 

 

そこで、ゴルフ場の設備の有効活用と売上貢献の発想から、私はキャスティングゴルフを発案しました。

 

キャスティングゴルフは、バスフィッシングのタックルを使用してゴルフを行います。

 

 

 

なぜ、釣りのタックルを使用するのかというと、

 

ゴルフは、大きな体力は必要としませんが、クラブでボールを打ってコントロールするという技術的な難易度が高く、大人でも挫折する人が多くいます。

 

ゴルフ場を活用したニュースポーツとして、最近「フットゴルフ」があります。これはいわゆるサッカーとゴルフの掛け合わせ。ヨーロッパでサッカー選手が遊びでゴールに何回で入れるかを競い、フットゴルフとなりました。これも難易度が高いものです。

 

それにくらべて釣り道具は、ボールを投げるのに近く、ちょっとしたコツをつかめばある程度正確に投げることができますし、ラインでつながっていることから危険を防止するために飛球中でも緊急回避(コントロール)ができます。かと言ってそんなに簡単でもありません。この技術レベルが新たなゴルフゲームには最適でありました。

 

 

 

 

 

私は、一時期ゴルフをやめていたことがあります。

 

サラリーマンに嫌気がさし、ゴルフもサラリーマンの仕事の延長になっていたことから、脱ゴルフを宣言しました。

 

その時期にバスフィッシングを始めました。

 

昔は、ゴルフと釣りがサラリーマンの2大趣味として、どちらかを行う人が多く、釣りをする人はゴルフをしない、ゴルフをする人は釣りをしない、というパターンでした。

 

私は、小中学生の頃には釣りが好きで、田舎では中学生の頃にルアーフィッシングがじわじわと普及しはじめた頃で大変興味をもっていたのですが、高校に入り別の興味に走り、バスフィッシングデビューは遅くなってしまいました。

 

私が始めた頃には、すでにバスフィッシングブームで、グランダー武蔵など子供達にも大いに人気でした。私も小学生の息子にロッドやルアーを買い与えて一緒に釣りに出かけたものです。

 

それが、ゲリラ放流の増幅や、ブラックバスが害魚と言われ始め、外来魚指定などでフィールドが釣り禁止になったりし、一気に衰退をたどりました。(たどらされたとも言えます)

 

 

 

このバスフィッシングは、魚や自然との知恵比べが基本ですので、キャスティングの距離と正確性が釣果に大きく影響します。この技術が向上するほど釣果は上がるのです。この点が、実はゴルフとの大きな共通点でした。

 

 

 

ベイトリールもサミングなど少々の技術は必要ですが、練習すればある程度正確に投げることができますので、これでゴルフをやれば楽しいスポーツになると考えました。

 

 

 

また、釣りは基本的にはスポーツではないため、ルールはありません。それゆえ個人個人の創意工夫次第で無限のやり方が存在します。スポーツは特に公平性(特に対戦競技)を保つために用具のルールを厳しく制定しますが、キャスティングゴルフは釣りの利点を活かし、この創意工夫を行う余地を大きく取り込むことで、子供たちの思考力の育成に活かせます。

 

 

 

従って、キャスティングゴルフにおいては、道具のレギュレーションとして、ロッドの長さや硬さ、ラインの太さなど、ルールを極力決めずにプラグ(投げるオモリ)の重さだけを統一して、あとは自由に考え工夫させることにしました。

 

 

 

更に、簡単になりすぎることを防ぐために、「カップから2ロッド以内は2ストローク付加してホールアウト」という独自のルールを加えています。これにより、戦略性を高めています。

 

 

 

実は、キャスティングゴルフを考案してから、いくつかのゴルフ場へこの競技の公認コースとしての使用許可を打診して見ました。

 

文書でのお願いでしたので、多分に言葉足らずの面も多かったとは思いますが、料金の問題、メンバー(クラブの理事会等)の許可など課題は色々ありました。

 

また、競技としては、200m飛ばすのは至難の技です。プラグの重量が50~100gは必要です。(ゴルフボールが約43g)

 

そこで、民間のゴルフ場では現時点での競技化は困難であること、また、青少年向けを主軸とすることから、安全面も考慮し、公的施設(公園など)に作られたマレットゴルフ場またはグラウンドゴルフ場(パー3が30m以内程度)を使用して、10g前後のプラグで競技化し、これを先行して日本国内で普及することにしました。

 

ゴルフ場の施設有効活用という当初の目的から離れてしまいますが、公園施設の活用も同じような課題解決につながりますし、何より安価でプレーできますので、キャスティングゴルフの目指すものにより近づくこととなりました。

 

ゴルフ場での競技については、並行して用具の開発等を含めて検討を続けるところです。

 

 

 

 

 

 

 

長々と説明してきましたが、キャスティングゴルフの特徴をまとめると

 

 ・バスフィッシングのタックルを使用するゴルフ系ニュースポーツ

 

 ・マナー重視のゴルファースピリットを基本とした青少年育成スポーツ

 

 ・子供から大人まで楽しめる真の生涯スポーツ

 

 ・創意工夫をする余地を与えた思考力のニュースポーツ

 

 ・既存の施設を利用する低コストのスポーツ

 

 

 

であります。

 

 

 

私は、このキャスティングゴルフを考案した当初から、世界中に広めることを目指そうと思っています。

 

 

 

 

 

国内においても、青少年育成スポーツについては、まだまだ過渡期であります。

 

総合型地域スポーツクラブが立ち上がってはいるものの、スポーツはボランティアの意識が根強く、経営が困難であり、それゆえプロ養成スクール化するのはやむを得ません。

 

学校の部活の問題も解決しません。私の息子がサッカーをやっていましたので、小中学校通して保護者会の役員をやってきました。たまたま、コーチがJリーグの審判員など地元でのサッカー界の有名人でしたが、その方でもすべてボランティア。こっそり謝礼を渡していましたが、学校の先生だともちろんできません。

 

有料の地域スポーツクラブが成立するためには、勝つために技術がトップクラス人材を集めて商業化するしかないのです。

 

 

 

また、最近はコミュニケーションの苦手な子供が増えています。これを克服するために団体競技に入れることも一つの方法ですが、インターネット社会など時代の流れからある程度「個」の時代であることは間違いありませんので、それを踏まえた上で社会性を身につけなくてはなりません。七つの習慣にあるように、主体的であること。「みんなやっているから」「あの人が○○だから」ではなく、「他人がどうあれ自分はどうあるべきか、どうするのか」を基本として、周囲とはwinwinの関係を築いて行くという、自己を中心とした位置から考えはじめて、周りへの気遣いを実践していく必要があります。

 

ゴルフや釣りは一人で行う遊技なので、この考え方を教育していくための最適なツールとなりえます。

 

 

 

私はチャレンジする決断をいたしました。

 

 

 

ここに一粒の種を作ったのです。

 

この種から芽を吹き、枝葉をつけ、大木に成長させようとしています。

 

それには、土や水、太陽の光が必要となります。

 

一緒に土や水、光になって育てて行きたいと思う人を探しています。

 

 

 

 **スポーツビジネスとして**

 

キャスティングゴルフは、スポーツというより塾や武道場という位置づけです。また、イギリスのゴルフでいうクラブメンバーであり、スポーツを通じた人格形成の道です。

 

これを踏まえて事業を展開することが大変重要であり、他のスポーツ教室との大きな違いとして理解していただける人に参加していただきたいのです。

 

つまり、キャスティングゴルフが上手い人が指導者ではなく、指導者は、教え方(コーチングスキル)やマナー教育(人格者)を身に付け、更には、マーケティングやプロデュースを習得される方が対象です。

 

 

 

起業を考えている方では、フランチャイズなども検討されたことがあるでしょう。

 

事業を行うには、初期投資及び運転資金が必要となります。特に初期投資についてはリスクが大きいものです。また、0円開業も多くありますが、ほとんどが営業のハードルが高く、安定した売上が困難です。

 

 

 

私は、投資やリスクのない方法で起業しました。(厳密には、法人化する費用がかかっていますが)もちろんリスクが低いほどリターンが少ないのは、ビジネスの方程式です。しかし、赤字は出ませんので、少しずつ育てれば成立していきます。

 

これは、言葉では簡単なのですが、私が飲食店を開業したときに「美味しいもの、お客さんが喜ぶものを提供して来ていただこう」という気持ちでした。つまり、需要と供給で言えば、供給して需要を生み出そうとしていました。でもそう簡単に需要を生み出すことはできませんでした。ある人の言葉をきっかけに気づいたのです。

 

「君は将来何をしたいのか?」と尋ねられたときに、私が「経営者になりたいです」と答えると、その人は既に経営者だったのですが、「僕は経営者というより起業家と思っている」と言いました。この時に気づいたのです。「供給して需要を生むことよりも、需要のあるところに供給すればいい」ということに。

 

これで高いハードルの営業や投資リスクのない事業をやることができたのです。

 

もちろんネットビジネスなど怪しいものではなく、リアルビジネスで、相手は公共機関です。

 

 

 

キャスティングゴルフに話を戻しますと、先ほどの例のように需要を生み出す(または隠れた需要を掘り起こす)方式になり、事業化としては厳しいものかもしれません。

 

そこで、このスポーツ教育ビジネスをほぼリスクのない事業にします。

 

ボランティアで始めてもいいし、自分の空いた時間に生徒を指導するなど、副業からでも可能ですので、一人から始めればいいのです。そうすると、ランニングコストもかかりませんので、リスクはほぼありません。そうやってコツコツと普及したいと思っています。

 

なにより、子供たちの体力増進を目的に外に連れ出し、創意工夫を身に付けさせるという目的の青少年育成という社会貢献であります。

 

同時に自分もスポーツを楽しみ、新しいものにチャレンジするというワクワク感を持ちながら事業として育てていけます。

 

また、障がい者スポーツとしても検討していきたい。

 

全てが新しいスポーツビジネスへの挑戦です。

 

 

 

私がキャスティングゴルフを発案した時に、事業として普及させるための象徴的人物を想像した時に、最初に頭に浮かんできたのが「村田基さん」でした。

 

バスフィッシングを経験した人で知らない人はいないと思いますが、村田さんは、グランダー武蔵にも「ミラクルジム」として登場するほどのカリスマです。バストーナメントのプロとは少し違った、自由で楽しむ釣りを行う日本唯一のプロキャスティングデモンストレーターです。もうひとりが、「村上晴彦さん」です。村上さんはツネキチリグの発案者で、タックルなど自分独自に改造し、いじり倒すような創意工夫の宝庫の釣り師です。

 

 

 

村田基さんには、キャスティングゴルフを考案した事を思い切ってSNSでお知らせしてみました。全くつながりもない私が突然メールを送ったのですが、「昔、テレビの企画でやろうとしたことがありました。でも実現しませんでした。それは、キャスティングの面白さを理解されなかったからです。」と返事をいただきました。私は感動しました。全く知らない突然のメールに返事を下さったことに加え、村田さんが同じようなことを考えていらっしゃったことに大きな喜びを得ました。

 

また、「18gじゃ簡単だから、15gとかが面白いんじゃないかな」などのアドバイスもいただきました。

 

 

 

私は、このことからチャレンジする勇気をいただきました。

 

こうやって一歩を踏み出したところです。

 

 

 

キャスティングゴルフは、一歩を踏み出したとは言え、まだ産まれていないと言えるでしょう。これから産み育てていくためには、いろんな方々の協力が必要となります。

 

また、これからもストーリーは続いていきますので、着実に歴史を綴って行きたいと思います。